益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

雷鳴

第二次森内閣発足。
新世紀を迎える内閣である。
新世紀日本の再起動が託されている。
十年一日はもはや許されない。
日本は今、瀬戸際に立たされている。
経済大国として生き残れるかどうかの分岐点である。
IT革命、ニューエコノミーへの構造改革は焦眉の急だ。
切実な危機感をもって欲しい、そして迅速に仕事をして欲しい。
先日の選挙で、結局は「自公保」に政権を委ねるしか
国民には選択肢のないことがはっきりした。
もう一度言う、来世紀を創るための内閣なのである。
「期待している」と素直に言えない国民の
心の裏に潜む「ネガティブな期待」を吸い上げて欲しい。

テレビ画面から、激しい雷鳴が聞こえていた。
首都は今日も荒天のようだ。
新世紀を開く時なのだ。

 梅雨晴や峠を越えて峠あり  大串 章