炎天の宵山。京都は36℃を超えた。
しかし凄い人出だった。昨日の宵々山は58万人。
今日はどうだろうか?
一通り鉾を見て回ったところで、
今日は亡き母の月命日であることを思い出す。
深夜までのんびりとお囃子を愉しんでいるわけには行かなくなった。
お上人が月命日の法要に御見えになる。
私が居ないわけにはゆかないからだ。
早いものである。
来月の16日で母が亡くなって丸三年になる。
8月16日「大文字・送り火」の夜だった。
午後7時54分、ちょうど点火の頃だ、母は永眠した。
私は足早に鉾町の人波を抜けながら
母の臨終を思い出していた。
祇園会や千の乙女の千の櫛 有馬朗人