高きに登る
人間、その気になれば大抵のことはできるものだ。
逆にその気がなければ、ほんの些細なことも為し得ない。
たとえば、その気がなければ寝床から起きだすことも難しい。
森内閣はIT革命を最優先の国家目標とした。
立ち遅れた日本にとって、この際最適な判断である。
ハード、ソフト両面でぬかりなく且つ力強く
施策を断行していただきたい。
堺屋経企庁長官のIT受講カード構想は立ち消えになったが、
残念ながらやむを得ないだろう。
その気のない人間には何もできない。
その気のない人間には無駄金となるだけだ。
その気のある者は自ら学ぶものである。
ハード面の整備、低料金化によって
その気のある者は必ず自己実現するはずである。
その気のない者に莫大な予算を付けるのは愚かなことだ。
その気のない者が時代に取り残されても
それは自業自得である。
それをデジタルデバイドとは呼ばない。
できない者はやる気のない者のことである。
そのような者にはいかなる政策も無効なのである。
血税を向上心のない者に使う必要はない。
行く道のままに高きに登りけり 富安風生