益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

分水嶺

帰宅して夕刊やテレビニュースを見て驚いた。
斎藤十朗参院議長の斡旋案。
何、これっ。
「議長斡旋」とはこのようなことを言うのか。
ただただ、呆れる。

「拘束・非拘束を折半する」という提案。
この人は何を勘違いしたのか?法案自体を変えてしまったのだ。
前代未聞である。
議長は正規の手続きを踏んで可決された法案を
独断で改変する権限を有しているのだろうか?
これでは議決されたいかなる法案も野党の審議拒否で半分になってしまう。
いかなる理由があれ、議長は法案の中身まで改変して妥協を迫ってはならない。
それは、たとえ国会正常化のためとはいえ
明らかな筋違い、議長の越権行為だ。
こんなことを前例として残してはならない。
小中学校の学級委員会、ホームルームではないのである。
町内会の寄り合いではないのである。
斎藤議長の苦渋は解るが
職責を忘れて筋を曲げてはならない。
失礼だが、どうかしているのではないのか。

さて、眼を転ずれば中東情勢はいよいよ分水嶺だ。
こちらの方は、つまるところ
エルサレムを国際管理下に置く方途以外にはないのではないか。
和平交渉妥結までは
エジプト・ヨルダン・アメリカ・EUの管理下に置く。
アラブ・アメリカ・EUの平和維持軍を駐留させる。
そういった建設的な枠組みを設定することから
始めるべきである。
和平交渉への回帰にはそれしかない。
双方に暴力を行使した代償を払わせるべきだ。

快晴。朝夕の冷え込みと日中の暑さの落差が激しい。
私もそんなことが気になる齢になったということだな、あーあ。

 湯の名残今宵は肌の寒からむ  芭蕉