益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

鍋ものがいい季節になりました!

寒い朝だった。京都は2.3℃、奈良は0.0℃だったという。
地元紙は「この秋一番の・・」と夕刊一面で報じている。
まだ、秋なんですかね?
立冬を過ぎても、未だに
秋と言っている感覚は、俳句を創る者として好きになれない。
新聞屋さんはどうも「十二月から冬」と決めているようだ。

さて、今日の「新作俳句」は冬季の食べ物に限って詠んでみた。
「猪鍋」「寄鍋」「鋤焼」「闇汁」「焼鳥」「おでん」などは
みんな冬の季語である。
詠み易いが、秀句を得るのが難しい季語である。
生活に密着した季語なので、
是非読者の皆さんも詠んでみて下さい。
また「新作ファイル」に御批評賜れば幸いである。

 おでん酒貧乏ゆすりやめ給え  倉橋羊村