看病疲れ
今日の父は昨日のことが嘘のように
すこぶる上機嫌。
昨夜、ぐっすり眠れたのが良かったそうだ。
競馬番組をつけ、競馬新聞を見ながら実に饒舌である。
フェブラリーステークスを二十点ほど買う。
入院以来の鬱屈を一気に晴らすつもりのようだ。
私はほっとしたせいで今が疲労のピーク。
身体のあちこちが痛い。妙な時刻に眠くなる。
中途半端な時に食欲が出る。リズムが狂っているのだ。
何もかも忘れて当分眠り続けたい気分である。
春を思わせる暖かな好日。
父のことで慌しく過ぎたこのひと月だった。
二月も早や旬日を残すのみである。
春の夢みてゐて瞼ぬれにけり 三橋鷹女