合掌
ぎんさん、竹腰美代子さん、久和ひとみさんが
相次いで亡くなった。それぞれお茶の間の人気者。
テレビで御顔と御名前を存じ上げているだけなのだか、
近親者を亡くしたかのような淋しさを感じる。
それだけテレビが身近なものになっている、
何よりの証しなのだろう。
特に四十歳という若さで逝ってしまった、
人気ニュースキャスター・久和ひとみさんの死は
命の儚さを痛感させて余りある。
私のWEBの写真集「愛しの猫たち」で、
チコが引っ掻こうと手を伸ばしている
テレビ画面の女性は久和ひとみさんである。
画面で見る限りお元気そうにお見受けしていたのだが・・。
まだこれから、という若く有能な人だったと思う。
まことに痛ましい限りである。
合掌。
夕刻、父を見舞う。
ベッド上で胡座をかいてテレビを見ている。
見るからに退屈そう、元気そう・・。
明日はまた競馬であろう。
この人は実に強運の人なのであると、
しみじみ思ったのであった。
春日さすそれ位にて金魚死せり 橋本美代子