益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

「野党をも含めた守旧派」について

昨夜の日記に質問を頂いたのでお答えする。
Q「野党をも含めた守旧派」とはどういうことか?
という質問である。

・小泉新総理の政策は革命的ですらある。
本来、野党勢力が提示すべきビジョンであり、政策であるはずだ。
民主党自由党は簡単に先を越されてしまった。
また社民党共産党は「戦後左翼の亡霊」の如し、である。
彼らは寧ろ「ウルトラ保守」と呼ぶべきだ。

自民党総裁選や新総理誕生で
最近極めて存在感の薄い野党勢力だが、
昨夜は、それもむべなるかな、としみじみ思った。
発足した小泉新内閣への野党四党首のコメントは
誠に御粗末なものであった。
いつかどこかで聞いたような決り文句、
手垢のついた常套句での批評に
失笑を禁じ得なかった。
彼らは新しい事態を批判する言葉を有していない。
有していてもその措辞は余りにも古い。
小泉総理の言動の新しさに全く対応できていないのだ。
政治はつまるところ言葉の闘いである。
新総理の言葉は国民の心を掴んだ。
野党は闘う前に既に負けている。

以上が
「野党をも含めた守旧派」という措辞にした理由である。

 夜の蟻迷へるものは弧を描く  中村草田男