何が変ったのか?
あの写真週刊誌フォーカスが廃刊とのこと。
へぇー、まだやってたの?といった感じ。
世情を賑わし物議を醸したのも
早や遠い昔のことのように思える。
醜聞好きの大衆社会が
それほど変ったとは思えないのだが、
何が、元祖写真週刊誌を追い込んだのか?
一言でいえば、テレビが同じことを
素早く簡単に模倣してしまった、ということなのだろう。
モノクロ写真のスクープより
カラーの映像が勝るのは当然だ。
週刊という情報の遅さも
テレビの速報性、同時性とは比べようもない。
そこまでやるか!?というエグイ
「パパラッチ」も既に時代遅れということなのだ。
時代が猛烈なスピードで変ってゆく。
変らないように見える大衆の感性も
それにつれて確実に変容してゆく。
今、ネット社会、双方向性の情報社会。
テレビもまた時代に変えられてゆくのだろう。
走馬灯おのれ淋しく止まりけり 後藤夜半