選挙モード
教科書問題をめぐり、中国、韓国の
風当たりが厳しい。
小泉首相の嘗てない明確な態度が
両国の憤激に更に油を注いでいるようだ。
憂慮すべき事態だと思う。
しかし、いつかはこの時が来ると思っていた。
私は、小泉首相の「これ以上妥協しない」方針を支持する。
我々日本人は、両国に歴史的負債を抱えている、と率直に思う。
それをごまかす気など毛頭ない。
だからこそこれまで我々は謝罪もし、賠償もし、経済援助も
誠心誠意行ってきたのである。
さて、二十一世紀。
我々は両国と未来志向の関係を築きたいと願っている。
価値観を共有し、経済協力や文化交流を深化させ
相互理解に立脚した、新たな隣国関係を
創造したいと思っている。
両国の、ことさら過去に拘泥する態度は
若き日本人に決して受け入れられるものではない。
我々は敗戦後五十五年、充分に反省したと考えている。
さて昨日、
29日投票の参院選のお知らせの葉書が届いた。
世はすでに選挙モードである。
私は父の納骨を済ませた後で
忘れず投票するつもりである。
これがさいごのお別れに行く髪洗ふ 藤井淑子