戦争報道

我々はマスメディアを通してしか
アフガンにおける戦争を知ることはできない。
テレビ局や新聞社も事情は同じ。
通信社からニュースを買っているのだから
一般の視聴者と大差ないのである。
戦争でなければレポーターもカメラも現場に入る。
一次資料を提供できるわけなのだが・・。

連日、アフガン報道を興味深く見たり聴いたりしているが、
もう一つ釈然としない気がするのは
二次資料、三次資料を見聞させられているせいであろう。

米国の軍事作戦は成功しているようだし、
タリバンも死力を尽くして奮戦しているようだし、
誤爆もあろうが捏造もあるんだろうし、と
我々は報道から、自分勝手なイメージを描いているしかないのである。

戦争ほど報道にとって難しい対象はない。
ニュースキャスター諸氏、新聞記者諸氏には
実に悩ましい日々であろうとお察しする。
報道における、
事実とは何なのか？
公正とは何なのか？
を今こそ真摯に考えてみたい。

　赤く青く黄いろく黒く戦死せり　　渡辺白泉