益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

春遠からじ

毎度毎度まことによく頭を下げる会社である。
今度はレッテルの貼り替えだそうだ。
先の補助金詐取と同じくらいに、
いやそれ以上に罪深い犯罪である。
今度の場合は消費者の口に入る、
既に入ったことだからである。
こうなると、賞味期限とか製造日とか原材料とか
栄養成分とか・・・も
怪しいのではないか?ということになってくるからだ。
雪印」は自社製品のみならず、この国で
売られている食品全てへの信頼を貶めたと言えるのである。
雪印」は自ら重大なケジメをつけるべき時を迎えたようだ。

まもなく立春だが
春未だしき、寒い一日。
しかし、ようやく日脚も伸びてきて
夕刻に少しゆとりが持てるようになった。
春遠からじ、でもある。

 象の皺ゆつくりと見て春隣  桂 信子