「泥船」に乗っている
株価が下げ止まらない。
同時テロ以来のバブル後最安値更新である。
米国に連れて下げているのだが、
個別的つまり日本固有の構造的要因が根深い。
ここにきて構造改革の渋滞感、先行き不透明感が増幅した。
金融危機の懸念も払拭されてはいない。
おカネが東京から、
どんどん逃げていっている状況である。
所詮、市場の問題なのだが、
実体経済に深刻な影を落としていることも
また現実なのである。
結局のところ、
「不良債権の抜本的処理策」に話は行き着く。
やるべきことはわかっているのである。
世界は、投資家は、それを待っているのである。
政府は解っているのだろうか?
与党は解っているのだろうか?
野党は解っているのだろうか?
このところ「泥船」に乗っているような気がしてならない。
春の航小浦小浦に人降ろし 辻 桃子