ロクな国家ではない
中国武装警官の恥ずべき行いを収めた映像は
何度もテレビで放映された。
世界中の多くの良識ある人々がそれを見たことであろうと思う。
警官があのようなことをする国家は
端的に言って、ロクな国家ではない。
自国内の民衆に対しても似たような、
理不尽な強権を発動し
その人権を蹂躙しているであろうことは容易に想像されるところだ。
「世界の工場」と呼ばれるまでに成長した中国経済だが、
その内実が矛盾に満ち満ちたものであることが
歴然としたと言えるであろう。
人権の抑圧と農村の貧困をそのままにしつつ
中国は市場経済化に邁進している。
その民意(選挙)なき「開発独裁」はいずれ崩壊に瀕するであろう。
われわれ先進国が、その「労賃」が安いからと
百歩譲って中国をもてはやしてやっていることを
彼らは知っているのであろうか?
我が国の首相が自国の神社を個人的に参拝することに
いつもヒステリックに反応するのは
結局、自信がないからであろう。
それは中国国内の少数民族への強権、抑圧と
表裏一体の頑なな態度なのであろう。
我々はもう同情も遠慮も配慮もしない。
中国は我々日本人の精神を
公然と踏みにじったのである。
日本人はそういう粗野な振る舞いを
最も軽蔑する民族なのである。
一家族初ごきぶりに動顛す 林 翔