益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

「観る祭」と「する祭」

暑さがぶり返した。
voice letterやこの日記で
「暑さが和らぎ、今年は秋が早いかも・・・。」と
言ったのは一昨日のことだ。
メディアの週間予報も、つい先日まで
「猛暑は一段落して暑さが和らぐ・・・。」などと
言っていたものだ。
確かに一段落はするにはしたが
第二段落が始まった訳である。
僅かでも凌ぎ易い日を経験しただけに
きのうきょうの暑さが余計に際立って感じられる。

みちのくの夏祭が連日メディアを賑わしている。
優雅で絢爛豪華な絵巻物のような京都の祭とは、
それらは全く趣を異にする祭だ。
「観る祭」と「する祭」の違いと言えようか?
京都人には少々羨ましい気もする、
「踊らにゃ損」の世界である。
それにしても着物の下は、滝のような汗でしょうね?
正直言って、それもちょっぴり羨ましいです。

 まだ足りぬ踊り踊りてあの世まで  尾上 菊五郎