「拉致問題」の進展ということ
来たる日朝首脳会談での最重要課題、
「拉致問題」の進展ということを考えてみよう。
たとえば、金総書記が、
?「調査する」と言明する。
?「安否情報」を開示する。
程度では、進展とは言えないであろう。
?は、問題外、
?は検証のしようのない情報では意味がない、
からである。
進展とか成果とか言える最低線は
?「安否情報」を開示し、
家族との面会を速やかに実現する。
具体的日程まで詰める。
といった線である。
もちろん
?速やかな帰還の実現。
が最善であることは言うまでもない。
小泉首相が、平壌に出向くこと自体が
既に日本の誠意なのである。
それにどう応えるかで
金正日という人物の真贋が
はっきりするであろう。
小泉首相はリップサービスや
誠意ある対応の「感触」程度で誤魔化されてはならない。
口約束で援助を取り付けるのは
彼らの常套手段である。
ひやひやとおとろへてゆく眼かな 黒田杏子