2003-03-08 いよいよ最終局面 ブリクス氏、エルバラダイ氏の「イラク査察追加報告」を待っていた。予想された通り、「査察継続の必要性」を言いつつイラクの「不完全な協力」を指摘する、という玉虫色の内容であった。焦点の「新提案」を巡る安保理の対立に配慮せざるを得なかったのであろう。この追加報告が新提案の採決に与える影響は小さい。米英は新提案が否決されても武力行使することを言明している。残るはイラクにいつ最後通告を突きつけるか?ということのみだ。拒否権行使をほのめかすフランスだが、それは「安保理の死」を意味する。安保理はその存在意義を保つことが出来るであろうか?いよいよ最終局面である。 たとふれば逃水追へる如くなり 田畑益弘