益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

アゾレス会談・三カ国合意を全面的に支持する

遂に米国が英国、スペインとともに
重大な決断を下すときが迫ってきた。
英国のぎりぎりの譲歩案も
フランスの頑なな態度に葬られ
外交努力の道は閉ざされてしまった。
フランスは最後まで
イラク問題を安保理問題にすり替える事に
躍起になっていた。
それは、ほとんど米英への悪意としか
見えなかった。
拒否権行使を逸早くほのめかし
安保理を分裂させ
国際世論を誤った方向に導いてしまった。
全会一致の「決議1441」から四ヶ月余りの間、
誰が最も得をしたか?を考えてみるがいい。
結果としてフランスは
サダム・フセインの延命に手を貸していただけではないか。

米英スペイン三国の決断はあらためて
これまでの数多くの安保理決議に立ち返り
国連の権威と国際社会の正義を貫こうとするものだ。
アゾレス会談の三カ国首脳記者会見は
実に明快で論理的なものであった。
既に
実際に戦闘行為に従事する米英軍の士気と
軍事作戦の最適な遂行こそが最重要課題である。
この期に及んで
「査察延長・最終期限延長」を言うフランスの言動は
悪意以外の何ものでもないのである。

我々はアゾレス会談の三カ国合意を
全面的に支持する。
正義の実現される時がようやく訪れたのである。


 秒針の音聴いてゐる桜かな  田畑益弘