益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

我慢比べ

昨夜は断酒の効果について書いたが
今夜はその負の部分について。

・寝付きが悪くなった。
これまでは横になって三十分以内に眠れたが
一時間経っても眠れないことがある。
深夜になっても頭が冴え冴えとしている。
彼女に言わせると
「アル中の禁断症状の一つ」なのだそうだ。
そうであろう。
三十年間、酒気帯びの血液が
脳を全身を巡っていたのである。
アルコール分の抜けた血液に
そうは簡単に順応するわけがないのである。
しかし、我慢して乗り切るしかない。
もっともっと脳を酷使して疲れさそうか、と
考えている。

・気分転換がなかなかできない。
会社から帰宅しても晩酌をしないと
なかなか気分転換ができない。
これまでは帰宅して着替えると
「先ずは発泡酒」というパターンだった。
現在は「先ずは風呂」ということにして
リラックスに努めている。
・・・以上のように
断酒によるマイナスもかなり大きいが
身体のことを考えると今は断酒以外にないと思うのだ。

私の中の新しい脳と古い脳の我慢比べである。

 睡るまで鈴虫を身にためてをり  田畑益弘