益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

松本康司君のこと

「俳句添削朱筆」が賑わっている。
担当の松本康司君の懇切丁寧な指導の賜物に違いない。
私が一人で指導していた頃にはなかった繁盛である。
私は元々創作中心で、人の作品には大して興味がない方である。
一方、松本君は所属結社「銀化」の例会で
他人の作品への批評や添削にまことに習熟している。
忙しい毎日に関わらず、
水際立った添削指導を続けられるのも
そうした日頃の鍛錬の成せる業であろうと察する。
「俳句添削朱筆」という私のWEBの主要なコンテンツを
彼に一任してほんとうに良かったと思っている。

ここで、あらためて紹介しておく。

松本康司(まつもとやすじ)
 
 1953年11月生まれ
 俳句結社「銀化」同人
 私の小学校時代よりの親友且つライバル
 二児の父である

 ・代表作
 
 六道の辻しやぼん玉昇天す
 
 春塵を払ふやうにはゆかぬこと
 
 眠りつづけること遠泳に似たり

昨日来の雨もやみ、穏やかな晴天。
もうすぐ立冬なのたが、
暖かくて実感の沸かないこのごろである。

 秋惜む旅キオスクに本を買ひ  田畑益弘