五十路への突入
きょうは私の五十歳の誕生日である。
知らん顔していようと思っていたが
掲示板で歌姫様と勿忘草様がお祝いの言葉を下さったので
隠しようがなくなってしまった。
なんと言っても五十路への突入である。
同じ一歳の加齢なのに
とてつもなく年をとったような感じがする。
お祝いを言われると
嬉しいような悲しいような妙な気分である。
親戚の詩人、故天野忠さんが、
ある詩集の後書きで
「五十歳になった時、ぎゃっと叫びたくなった。」
と書かれていたが、今ようやく
その気持ちがなんとなく解るような気がする。
だが、五十になったからといって
私の日常が劇的に変化するわけではないのである。
これからも毎日、新作俳句を発表し
ホームページの更新に勤しむ日々が続く。
妻も子もいない私には
愛読者が全てである。(彼女も愛読者なのである!)
常連の皆々様には、これからも変わらぬ御愛読を
心より御願い申し上げる次第である。
天狼を見つめて一つ齢をとる 田畑益弘