「愛しの猫たち」その後

さて、夏休み。ゆっくりと、猫たちを観察できる。
普段は父から様子を聞くばかりで、
ほとんど寝ているところしか見ていないのだ。
予想した通りチコの成長が著しく、
もはやミーと互角に向かい合っているのがわかる。
二匹は最近お互いに避け合っているようなのだが、
たまたま接近遭遇した時など
睨み合ったまま動かないほどなのだ。
メス同士だから、こうなってしまったのか？
たまたま我が家のこの二匹の相性が悪いのか？
私にはよく分からないが
猫たちが反目しあっていると、家のムードまで暗くなる。
休暇中に何とか仲を取り持とうと思っている。
ちなみにボス猫のナルは、
流石と言うかやっぱりと言うか、「我関せず」である。
ますますグルメになってわがままのし放題。
好きなものだけ腹一杯食べて、悠然と寝ているだけなのである。

　残暑とはかかる日のこと庭を掃く　　星野立子